2025年7月号<新卒者と中年層の賃金の動向>


人材不足・採用競争の激化を受け、初任給はかつてないほどの上昇傾向にあります。「新卒初任給30万円」という高水準な額を提示する企業も登場し、この引き上げは今後さらに広がる可能性が高いと考えられます。その一方で、中年層(45〜49歳)の賃金とのバランスに対する懸念も増大しており、賃金体系全体の再構築を検討する企業も増えています。

彼らの賃金、そして世代間の賃金バランスはどのように変化してきたのか――産業別・年齢層別にその実態を明らかにします。併せて、企業が賃金を決定する際に重視している要素や、各年齢層における能力・意欲の印象についても整理しています。自社の処遇設計を検討する上での一助となれば幸いです。

本号では、『新卒者と中年層の賃金の動向』を特集しています。






資料編

1.企業における賃金決定の実態

2.年齢別の意欲・能力・キャリアの実態

3.新卒者と中年層の所定内賃金



判例編

就業規則に明記されない降格による賃金減額は有効か




コロナストレス

連載編

新時代の労働と賃金 (明治学院大学 名誉教授 笹島芳雄)

第5回 大学の世界と教授の賃金(2)