2024年1月号<社員の睡眠改善>


睡眠の質が不良であったり、睡眠の量が不足していたりすると、疲労が抜けず、情緒が不安定になり、判断力が鈍るなど、生活全体の質が低下します。また、睡眠不足は、事故を引き起こす原因になることや、がん・糖尿病・認知症・うつ病などの発症・悪化要因になることも知られています。逆に、良質かつ適量な睡眠は、心と身体のメンテナンスや、起きている時間帯のパフォーマンスの向上に資することも明らかになっています。

睡眠は、これまで個人の問題として捉えられていましたが、最近では健康経営の一環として捉える企業が増えています。また、ITやAIなどの技術を駆使するスリープテックを活用するなど、睡眠改善の方法も進化しています。

本号では、「企業として社員の睡眠改善にどのように取り組んでいくべきなのか」を探ります。






解説編

1.スリープテック
2.仕事と睡眠
3.睡眠の基礎知識
4.睡眠の代表的な病気
5.勤務間インターバル制度
6.安全運転のための睡眠時間確保対策



資料編

1.睡眠の実態
2.健康づくりのための睡眠指針



判例編

1.疲労の蓄積と脳梗塞発症の因果関係
2.極度の疲労・睡眠不足状態で生じた事故と安全配慮義務



コロナストレス

連載編

賃金の諸相(明治学院大学 名誉教授 笹島芳雄)

第87回 日本の賃金、アメリカの賃金(21)