2022年6月号<労働時間の実態> | |
労働時間は、コンプライアンス・コスト・健康・ワークライフバランス・生産性などの観点から、企業経営にとって非常に重要な指標です。とりわけ、長時間労働はリスクが高いため、必ず是正しなくてはなりません。 労働基準法の改正により、大企業・中小企業ともに「残業時間の上限規制(年間720時間)」がすでに適用されていますが、これまで中小企業には猶予されてきた「月60時間を超える残業の割増賃金率50%」が、2023年4月より適用されます。それまでに、労働時間を把握し、勤怠管理のあり方を正し、仕事の進め方を改善する必要があります。 本号では、労働時間の実態を、産業別・雇用形態別に取り上げます。 資料編 労働時間・出勤日数の実態 ○ 2022.3月の総実労働時間(一般労働者) ・調査産業計:163.6時間 ・鉱業,採石業,砂利採取業:160.7時間 ・建設業:171.1時間 ・製造業:166.0時間 ・電気・ガス・熱供給・水道業:165.0時間 ・情報通信業:166.8時間 ・運輸業,郵便業:177.0時間 ・卸売業,小売業:160.8時間 ・金融業,保険業:152.5時間 ・不動産業,物品賃貸業:163.2時間 ・学術研究,専門・技術サービス業:168.7時間 ・宿泊業,飲食サービス業:159.3時間 ・生活関連サービス業,娯楽業:157.1時間 ・教育,学習支援業:164.3時間 ・医療,福祉:156.2時間 ・複合サービス事業:161.9時間 ・サービス業(他に分類されないもの):161.3時間 判例編 1 ダブルワークにおける労働時間の通算は必要か 2 通勤時間・朝礼時間・休憩時間は労働時間か |