2020年10月号
<社員のメディアリテラシーの高め方>


インターネットやソーシャルメディアの普及に伴い、いつでも・どこでも・誰とでも情報のやり取りができるようになりました。便利さの一方で、その匿名性・拡散力・引用の容易さがゆえに、無責任・悪意のある情報が発信され、個人を陥れたり社会を混乱させたりする弊害も起きています。

特に、コロナ禍のような社会不安が大きい状況では、多くのデマやフェイクニュースが拡散されます。情報の取捨選択や発信を適切に行わないと、判断を誤ったり、信用を失う危険性が高まります。

企業は、従業員一人ひとりのメディアリテラシーを高めることにより、情報の真偽を見極め、扇情的な情報を安易に拡散しないようにしなくてはなりません。

本号では、「社員のメディアリテラシーの高め方」を特集しています。




解説編

1 メディア視聴行動の現状と課題

○消費者のメディア視聴行動の変化
○現代メディアにおける言論の現状と課題
○ネット炎上の特徴
○フェイクニュースの脅威
○メディアリテラシーの向上の必要性
○規制等による対策の必要性



2 企業のための最新メディアリテラシー教育
(潟Xトーリーズ・オン 取締役 岩谷綾子)

○ファクトチェック教育 → ファクトチェックの3つのポイント
○SNS情報収集・発信リテラシー教育 → SNS上で気を付けたい、4つの「り」
○「専門家オピニオン」リテラシー教育 → 専門家オピニオンを見極める、3つのポイント



3 メディアリテラシーの高め方
(シエンプレ梶^潟Gス・ピー・ネットワーク)

○情報インプット時の留意点
○デマ・フェイクニュースへの対応
○企業による情報収集のあり方
○企業による適切な情報提供
○社員の能力開発の必要性




資料編

1 コロナ関連のデマやフェイクニュースの流通・拡散状況


○コロナに関する情報やニュースを見聞きした頻度
○信用できる情報源やメディア・サービス
○デマ・フェイクニュースを初めて見聞きしたときの感想
○情報を共有・拡散したか
○情報を共有・拡散した方法
○情報を共有・拡散した理由
○情報が怪しいと思った場合の真偽確認



2 コロナ関連情報のファクトチェック

○イソジンなどのうがい薬でコロナ感染予防
○WHOが方向転換「感染者の隔離は不要」
○コロナウイルス、高温多湿と紫外線が大嫌い
○26~27度のお湯を飲むと殺菌効果がある
○エアロゾル感染を確認。要するに空気感染
○トイレットペーパーが不足する




判例編

情報セキュリティをめぐるトラブル

○ホームページ上の虚偽記載に対する懲戒処分
○ハードディスク内のデータ消去に対する損害賠償



コロナストレス

連載編

賃金の諸相(明治学院大学 名誉教授 笹島芳雄)
第48回 コロナ危機と労働・雇用・賃金(5)