2020年9月号
<コロナ禍のメンタルヘルスケア>


“withコロナ時代”が到来し、私たちは“ニューノーマル”と言われる新たな行動様式に適応することを余儀なくされています。これまでに経験したことのない経済活動・社会生活・人間関係の変化や、将来が見通せない不安は、私たちの心に大きなストレス要因としてのしかかっています。

しかし、私たちはコロナストレスに押しつぶされてはなりません。ストレスと折り合いをつけ、心の健全を保たなくてはなりません。

本号では、長期化するコロナ禍において、企業と個人が取り組むべきメンタルヘルスケアについて特集しています。




解説編

1 コロナ禍の従業員のメンタルヘルスケア
(潟Aドバンテッジリスクマネジメント)

○メンタルヘルスの課題
○従業員の悩みの分類
○危機と心身の状況
○「慢性期」における従業員ケアのポイント



2 在宅勤務時のモチベーションとメンタルヘルス
(各mpheal/ミーデン梶j

○在宅勤務とモチベーションの変化
○モチベーション減少の要因
○在宅勤務から出社勤務に戻るときの注意点



3 コロナ禍とうつ病
(潟Wャパンイノベーション)

○スクリーニング調査の設問例と判定
○年代別・職業別・世帯構成別のうつ病の可能性割合
○精神科医の見解



4 新型コロナウイルス感染症流行下におけるメンタルヘルス対策指針
(日本精神神経学会 他)

○パンデミックのメンタルヘルスへの影響の特徴
○心理社会的ストレスへの対応
○リスクコミュニケーション



5 メンタルヘルスをめぐる法的問題
(井上克樹法律事務所 弁護士 井上克樹)

○採用後に、過去の精神疾患が判明したら解雇できるか?
○診断書に従って短時間勤務あるいはストレスのかからない軽作業に従事させた場合、賃金を減額できるか?



6 就業規則におけるメンタルヘルス不調者対策
(トリプルウィンコンサルティング 代表 樋野昌法)

○不調者対応の具体的な流れ
○就業規則に定めておくべき内容




資料編

1 メンタルヘルス不調の実態と企業の取り組み

○心の病の状況
○メンタルヘルス対策に取り組んでいる事業所・取り組み内容
○精神障害の労災認定の状況、自殺者の状況



2 心理的負荷による精神障害の労災認定基準の改正

○具体的出来事等へ「パワーハラスメント」の追加
○「パワーハラスメント」に当たらない暴行やいじめ等の文言修正




判例編

精神障害発症の業務起因性をめぐるトラブル

○退職勧奨・ネグレクト・叱責等と精神障害発症との因果関係
○過重な業務による精神障害発症と安全配慮義務



コロナストレス

連載編

賃金の諸相(明治学院大学 名誉教授 笹島芳雄)
第47回 コロナ危機と労働・雇用・賃金(4)