2018年11月号<障害者雇用の課題と対策> | |
今年8月、民間企業を指導すべき立場である行政機関の障害者雇用者数の水増しが発覚し、自らの逃げ腰の姿勢が明らかになりました。 障害者雇用が困難な理由の一つに、「企業が採用したい障害者と、求職活動をしている障害者との間にギャップがある」ことが挙げられます。企業は、「できるだけ即戦力になりそうな人材」や「できるだけ現場社員に負荷がかからない人材」を求めるため、障害者の中でも身体障害者を採用しようとします。しかし、身体障害者の多くは既に就職済みであり、また知的障害者は絶対数が少ないため、実際に求職活動をしている障害者の多くは精神障害者です。 ただし、精神障害は外から見えないため、特性や接し方や仕事の割り当て方がさらに難しいと言われます。企業としては、自ら知識やノウハウを習得・蓄積すると同時に、支援機関(ハローワーク、地域障害者職業センター、障害者就業・生活支援センターなど)を積極的に活用したいものです。 本号では、障害者雇用の課題と対策を特集しています。 |