2016年5月号<2017新卒採用>

2017年3月卒の大卒者に対する求人総数は、前年比2.1%増加の734,300件となっています。また、求人倍率は前年比0.01ポイント上昇の1.74倍となっており、売り手市場が続いています。加えて、経団連加盟企業の選考開始時期が6月1日に変更されたことに伴い、採用スケジュールの変更も余儀なくされています。

このような状況下、中小企業の採用は困難になってきています。優秀な新卒者を確保するためには、できるだけ早期に有望な学生集団と接点を持ち、極めて短い期間で優秀な学生を選考・内定し、入社日まで彼らを育成しつつ繋ぎ止めなければなりません。

本号では、「2017新卒採用」を特集しています。



解説編

1 内定辞退防止のポイント
(取材先:潟Kイアックス)


□学生が採用内定を辞退する理由にはどのようなものがありますか。
□「本当にこの会社でいいのだろうか」という不安を増幅させないために、企業ができることは何ですか。
□内定者との距離を縮めるために、できることは何ですか。
□入社までの間に内定者に何を伝えるといいですか。
□内定者同士のつながりで気をつけることはありますか。
□内定者をアルバイトとして会社に受け入れる上での注意点はありますか。


2 インターンシップの進め方

□インターンシップとは
□スキルや経験のない学生でも、事業に貢献できるか?
□インターン生のフォローやサポート
□インターン生とアルバイトとの違い
□インターン生を採用する際の留意点
□インターンシップのプロセス
 @事前準備(プロジェクト設定・受け入れ体制の整備と確認)
 Aインターン生の募集
 Bオリエンテーション
 Cインターンシップの実施
 D修了面談と次の行動へ



資料編

1 企業の新卒採用活動の動向


□2017年度の新卒採用活動で「個人面接」や「履歴書」を選考に取り入れる企業は8割
□内定辞退率の見込み
□インターンシップの実施状況
□インターンシップの参加者の選抜方法
□インターンシップ参加後の働きかけ


2 学生の就職活動の動向


□企業選定の際、男性は「企業の安定性」・「会社・社員の雰囲気」、女性は「会社・社員の雰囲気」・「事業内容」などを重視。
□エントリー(応募)した企業の業界
□エントリー(応募)に至った“最初のきっかけ”
□インターンシップ参加による企業イメージの変化
□インターンシップ参加企業へのエントリー(応募)意向


3 企業の中途採用活動の動向

□中途採用における課題は「求める能力の人材を確保できない」がトップ
□中途採用が難しい理由
□中途採用者を対象とした育成・能力開発の取り組み



判例編
「内定辞退を強要された」新卒者vs.「内定辞退をされた」会社


連載編

公正な賃金(明治学院大学 名誉教授 笹島芳雄)
第96回 正社員、非正規社員の均等賃金を実現する制度(8)