2016年3月号<管理部門のIT活用>

賃上げや雇用拡大の大前提は、労働生産性の向上です。そのためには、業務効率化が不可欠です。
業務効率化の課題として、自動化や情報化などが挙げられます。その有効手段となりうるのが、IT 活用です。
一般に、現業部門についての業務効率化は進んでいますが、管理部門についてはまだまだ改善の余地が多く残されています。

本号では、「管理部門のIT 活用」を特集しています。


解説編

1 IT活用の基礎知識
(取材先:潟mークリサーチ シニアアナリスト 岩上由高氏)


□IT活用のスタンスは企業規模でどのように異なりますか。
□ホームページの作成・運用上のポイントはありますか。
□SNS活用上のポイントはありますか。
□ITを活用したテレワークのポイントはありますか。
□「グループウェア」とは何ですか。
□「BYOD」について教えてください。
□「クラウド」か「オンプレミス」かの検討ポイントを教えてください。


2 管理部門でのIT活用の課題
(取材先:太田社会保険労務士事務所 所長、ITコーディネータ 太田綾子氏)


□管理部門の生産性向上にはどのような課題がありますか。
□具体的な業務ではどのような課題がありますか。
□管理部門の生産性向上のIT活用方法を教えてください。
□ITを導入・活用する上での障壁は何ですか。
□ITを導入した後に気をつけることは何ですか。


3 複合機によるコスト削減術

□2色を使って見やすく分かりやすいコピー・印刷を行うには?
□社内で封筒やハガキを印刷するには?
□紙の書類をデータで保管するには?
□FAX受信にかかる紙・トナーコストを削減するには?
□名刺をデータベース化するには?



資料編

1 中小企業におけるIT活用の実態


□IT化状況が高い項目は、「パソコン」(99.6%)、「インターネット環境」(98.6%)、「メール」(97.9%)など
□今後、重要度が増す経営課題は「業務情報を電子化して効率化したい」(72.1%)など
□IT導入・活用をしていくための条件は「ソフトウェアが妥当な価格であること」がトップ
□クラウド・コンピューティングに期待することは「ハードウェア、ソフトウェアの購入、導入、保守が不要」がトップ


2 IT予算の実態

□2016年度のIT予算を2015年度より「増やす」企業は43.6%
□IT投資で解決したい中期的な経営課題は「業務プロセスの効率化(省力化、業務コスト削減)」がトップ 


3 労働生産性の状況

□2014年度の日本の名目労働生産性は約770万円
□2014年度の時間当たり名目労働生産性は2008年のリーマンショック以前の水準を上回った
□日本では労働生産性水準が米国よりも低い産業の付加価値シェアが高い 



判例編
機密情報の持ち出しを理由とする懲戒解雇


連載編

公正な賃金(明治学院大学 名誉教授 笹島芳雄)
第94回 正社員、非正規社員の均等賃金を実現する制度(6)